本編をクリアしたので。ネタバレ注意。
まず前作のGOW3を100円ディスカウント中に買ってクリア済みだったんですが、これが良かったですね。別に前作をプレイしていなくても十分楽しめますが、プレイしていると色々感じるものがありました。
もし前作を買ってはいるけど放置している場合は先にやっておくことをオススメしますね。今作からいい意味で別ゲーになっているので両方プレイしても飽きずに楽します。
・良い点1.親子が仲良くなっていく過程がいい
序盤は色々あったので雰囲気が悪い親子ですが、旅を続ける内に打ち解けあっていくのがいいですね。
最初は戦いに不慣れなアトレウスが足を引っ張る感じが否めませんが、最終的には阿吽の呼吸で交互に攻撃を繰り出したり、咄嗟の閃きでアトレウスが難所を突破したりするので成長したのを感じられて良かった。
クレイトスも自身の経験から復讐を止めようとしたり、過去作と比べて冷静に対応する場面があるのでいい意味で丸くなってますね。
片方が一人で無茶をやろうとしたりすると、もう一方が二人でやろうと駆け寄るのは序盤の雰囲気からは想像もつかないです。
この親子の旅を最後まで見届けたいと思えるかどうかで本作の評価が変わりそうですね。
・良い点2.戦闘が楽しい
前作も大量の敵を鎖付き二刀流武器でなぎ倒していくのは爽快でしたが、戦闘システムが大きく変わった本作でもそれは変わっていません。
メイン武器であるリバイアサンの斧は斬ってよし投げてよしの優れもので、敵の足に投げて動きを止めたり、攻撃が届かない弱点に投げたりすることができて楽しいです。
後半になって解禁されるブレイズオブカオスも広範囲に攻撃が可能でリバイアサンの斧より集団戦が得意ですね。
前作では4つの武器がありましたが、どれも鎖付き二刀流という点が共通していたため似たり寄ったりな感じが残念な点でした。今作では2つに減りましたがしっかり差別化されているのでいいですね。
またアトレウスが非常に有能で、弓によるアシストをしてくれますがこれがとても強い。矢を当てて飛んでいる雑魚を素早く倒したり敵を足止めしたりと用途がしっかりありますが、そもそも火力が高いわ連射は効くわアトレウス本人は不死身だわで頼りになります。
ストーリーの都合上でクレイトス一人で戦う場面がありますが、アトレウスがどれだけ頼りになっていたかが分かりますし、何より寂しいですね~。
・良い点3.装備品でカスタマイズできるのがいい
このRPG要素は賛否両論あると思いますが、個人的には面白いのでアリですね。
筋力重視で攻撃力を上げていくか、生命力や防御を重視して手堅くいくか、プレイヤーの好みに合わせられるのはいいですね。
これとは別で体力の最大値を上げられるいつものアイテムはあるので、最低限のHPは保証されていることになります。
なので火力に特化するのがいいんじゃないかなと思いますね。
またルーンアタックという必殺技を複数ある中でセットして使うのもいいですね。レイジ・オブ・アルテミスやサイクロン・オブ・カオスなど前作プレイヤーならニヤリとなるルーンアタックもあります。
前作のような純粋なアクションゲームも好きですけどね。
・悪い点1.ボスの使いまわしが目立つ
ここからはちと残念な点です。ボス戦が似たようなボスの色違いだったり強化個体だったりするパターンが多かったのが残念ですね。
もう少し数を絞って特色のあるボスをあと数体ぐらい用意した方が個人的には面白いと思います。
またヨトゥンヘイムで巨人か何かのラスボスと戦うのか、ついにオーディンあたりが登場するのかとウキウキしていたんですが、何の問題もなく山頂にたどり着いて遺灰を撒いて終わりなのは少し肩透かしを食らいました。
クリア後のエンディングでチラッと登場するトール(?)とも戦ってみたかったですが、それは次回作に期待ですかね。
まだ戦っていないので分かりませんが、ヴァルキュリアは9体用意する必要はあったんでしょうか。
9体全てが全然違うボス戦だよ! ならいいんですが、どれも攻撃パターンがちょっと違うだけなら冗長だと思いますね。
・悪い点2.移動が不便
旅がメインなので仕方ないですが、マップが一本道な箇所が多くファストトラベルも特定の地点限定ということもあって移動が不便ですね。
クリア後にじっくりとアイテム収集をしようかなと考えていたんですが、取りこぼした要素を回収するのが億劫になってます。
自由にファストトラベルできたら旅もクソもねぇってのは分かりますが、クリア後は特定の場所には自由にファストトラベルできたら良かったんですけどね。
・良いとも悪いとも言えない1.RPG要素
これは賛否両論あると思いますが、クレイトスが装備している防具のレベルによってクレイトス本人のレベルが決まります。
そしてレベル差補正という概念があるので、装備の強化をサボってサクサク進めていると雑魚敵との戦闘で結構辛くなりますね。
特にレベル差が開くと敵の攻撃のガード可否が変わるのは大きなマイナスポイント。多少装備が貧弱でもジャストガードでチャンスを作れるが、失敗したら大ダメージというのなら納得ですが、そもそも装備が弱いとガードすらできませんので避けてくだしあというのはちょっと・・・。
逆に言えばしっかり装備を整えているとガードで安定して立ち回れるというメリットにも繋がるし、前述の通り装備品によるカスタマイズもいいので賛否両論に落ち着きましたとさ。
2018年のゲームオブザイヤーに輝いた本作ですが、その実力を思い知らされました。
アクションゲーム好きなら手に取って損はない作品です。筋肉モリモリパパと超人息子の最終的に丸くなる凸凹コンビと旅に出かけてみてもいいんじゃないかと思いますね。