ゲームの中にいる

ゲームについて思ったことを語っていきます。最近は積みゲー消化をメインに。

【グリードフォール】飾り気のない世界観がいい

最近遊んでいるグリードフォールの世界観が気に入ってます。

 

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見ての通り何処かしこも埃っぽいし、ウィッチャーのヒロインみたいな美女は出て来ないし、主人公の所属する商人会衆を含め各派閥が一枚岩になっていない。

泥臭くて生々しい世界観が好きです。

 

例を一つ挙げると派閥の1つであるセレマは宗教を信仰しており、この宗教を信仰しないものを排除しようとする胡散臭い連中です。

人々の信仰を監視し、信仰に背くものを連行する異端審問官というお決まりの役職があり、自然を信仰する原住民を改宗しようとして各地で揉め事を起こしています。

異端審問官の暴走っぷりは見事なもので、ナウツという派閥が航海技術を隠していることを「悪魔や魔法的なものを隠しているに違いない!」と決めつけ、ナウツの従業員を手あたり次第に拘束して拷問してました。

結局のところナウツが隠していたのは星の位置から航海中に現在地を割り出す測量の技術で、これをよそにパクられると商売が立ち行かなくなるという理由でした。勘違いってレベルじゃねぇぞ

ちなみにセレマの代表であるマザー・カーディナーレは異端審問官が拷問や強制連行で改宗を強制していることを知らされていないため、ある意味で被害者だったりします。

実際そのことを知ると激怒し、黙殺していた部下を更迭したりしているのでまともだな~・・・と思いきや、実は不正を働いているのではないかという疑惑を調査するサイドクエストがあったりするんですけどね。

 

ではセレマだけが酷いのかというとそんなことはなく、傭兵集団とはいえお金さえ貰えれば違法行為もやってしまうコインガード、主人公を暗殺しようとスパイを送りこんでくるブリッジ同盟、実は人身売買して人員を確保しているナウツ、徹底した秘密主義で代表に黒い過去を一切教えていない商人会衆・・・とまあどこの派閥も酷いもんです。

唯一まともと言えるのは原住民の派閥でしょうか。彼らは余所者を嫌っているんですが、これは過去に酷い目にあったことが原因なんですよね。

また派閥の中でもまともな考えを持っている人間もいるので、単純な善悪では語れません。

何だか現実の組織って感じですが、グリードフォールの世界観には凄く合っていて面白いと思いますね。