私にとってアサシンクリードシリーズは微妙なゲームだった。
見つかったら即失敗になるストレスフルな強制ステルスミッション、見つからずに距離を詰めなければいけない上に面白くない尾行、聞き耳ミッション、R2押しっぱなしにしないと発動しないダッシュ、パルクールなどなど・・・。
後はステルスプレイがメインなので仕方ないとはいえ戦闘がおっそろしくつまらない。ボタン連打でどうにかなるアクションゲームにQTEが混じったようで指が疲れるし特に面白い部分がないのである。
作り込まれた世界観とか海戦要素とか光る部分はあったものの、上記の問題から数時間で止めてそのまま放置することがほとんどだった。
ではオデッセイはどうかというと、非常に面白くなった。
強制ステルスミッションや尾行、聞き耳ミッションは今のところ登場していない。まだ途中なので後半になったら出てくるのかもしれないが、廃止されたのではないかと思われる。
ダッシュやパルクールも自動で発動する上に動きも速くなったのでとても快適。
他のゲームならちょっとの段差や壁で迂回しないといけない上に行き方が分からず悶絶するようなマップでも、オデッセイならスイスイ壁を登って真上からイベント発生地点に参上できる。スパルタ兵にコリジョンの山など通用しないのだ。
致命的だった戦闘もかなり良くなった。好きなタイミングでの回避とジャストガードの概念が追加されたし、何なら武器も標準的な剣から重たいヘビーウェポン、リーチの長い槍や手数の多い小剣など種類が多い。
武器によってモーションが違う上、ヘビーウェポンは単発威力が高く盾に弾かれないといった差別化もされている。
さらに戦闘中に敵を殴ると溜まるアドレナリンゲージを消費してアビリティを発動可能で、ただ殴るだけだった戦闘が敵のモーションを覚えて回避したりアビリティをいつ使うかを考えたりと並みのアクションゲームレベルに仕上がった。
個人的に気に入っているアビリティは謎の精神力で体力を回復するスパルタヒール、謎の推進力で突進して敵を吹き飛ばすスパルタダッシュ、武器に謎の火力で火属性を付与するスパルタファイアあたりか。
誤解を解いておくとゲーム内では世界観に沿ったちゃんとしたアビリティ名であり私が覚えていないだけなので安心して欲しい。
私はたまにスイッチが入ると休憩も取らずゲームに没頭してしまうことがある。
いろんなゲームをやっている内に何となく条件があることに気づいたが、重要なのはゲーム自体がかなり面白いことだ。
そしてアサクリオデッセイは今のところ、一度始めると中々止まらないゲームの一つになった。
過去作は肌に合わなくても新作は今までと大きくシステムを変更しているなら面白いゲームになっているかもしれない。逆もあり得るが。